2: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:24:39.10 ID:gBbJWodu.net
~図書室~
鞠莉「はーなまる~♪」
花丸「あっ、鞠莉さん! 珍しいですね」
鞠莉「失礼ね、私だって本くらい読むわよ」
花丸「す、すみません……」
鞠莉「いいのいいの♪ ここに来たのは読書が目的じゃないし♪」
花丸「ずら?」
鞠莉「花丸、ちょっとあなたに用があるの。着いてきてくれる?」
花丸「で、でも、オラは図書委員の仕事が……」
鞠莉「代わりの子を連れてきたわ♪」
女生徒「あ、国木田さん。後のことは私が代わりにやりますので……」
花丸「あ……すみません、お願いします……」
◇――――◇
花丸「鞠莉さん……あの子に代わってもらって、良かったんでしょうか……」
鞠莉「いいのいいの♡ 気にしないで♪」
花丸「それで、用というのは……」
鞠莉「これを付けてほしいの!」
花丸「なになに!? この未来っぽいものは!?」キラキラ
鞠莉「実はね……かくかくしかじかで……」
花丸「ええっ!? /////」
花丸「い、いやずらっ!! おしっこの我慢の体験なんて、絶対に嫌ずら!! //////」
鞠莉「大丈夫よ花丸。あなたが我慢する方じゃないから」
花丸「え?」
鞠莉「極限の状況に追い込まれた仲間を救わなくてはいけない! そのためにはどんな判断が必要なのかっ!!」
鞠莉「これから行うのはその実験よ! つまり、あなたは! あなたが思い浮かべたその人が漏らすのを!」
鞠莉「なんらかの方法で対処をする! それをするだけでいいのよ!!」
花丸「そ、それをするだけって……! オラには、む、難しすぎるずら……! ///」
鞠莉「いいからほら、これ付けて♡ とにかく、あなたに害は一切ないから♪」スチャッ
花丸「ああ! 鞠莉さん! そんな強引に……!」アタフタ
花丸「く、暗いずら……真っ暗ずら……」
鞠莉「さあ、これからあなたは夢を見ます。脳だけで……考えるだけで、行動を選択できるわ♪」
鞠莉「さ、Aqoursのメンバーを一人思い浮かべて♡」
花丸「Aqoursのメンバー……」モヤモヤ
花丸(あ……そういえば週末に、善子ちゃんの家にお泊りするんだった)
花丸(楽しみだなあ……)
鞠莉「決まったみたいね♪ じゃあねー♡」
フワ…
花丸「え?」
◇――――◇
善子「さあ、リトルデーモンの皆さん! 今日は特別ゲストにご登場いただきます!!」
善子「熾天使のハナエルです!」
花丸「……あれ?」
善子「(ちょっと! ずらま……ハナエル! どうしたのよ!)」ヒソヒソ
花丸「は、はなえる~~!?」
善子「ぐっ……! す、すみません。リトルデーモンの皆さん、少々お待ちください」
花丸(いきなり目の前に景色が広がったと思ったら……ここは、善子ちゃん、の……部屋?)
花丸(それから……ど、どういうことずら!? なんでオラが、天使さんみたいな真っ白い服を!)
花丸(せ、背中には白い翼が付いてるし……あ、頭には天使さんの輪っかが!?)ピョコピョコ
善子「(ちょっとずら丸! 何してんの!!)」
花丸「(何ってなんずら! こっちが聞きたいずら!)」
善子「(こ、このアンポンタン~~!! あんたが私の放送に出たいって言うから出してやろうと……!)」
花丸「(放送? 出たい? ……?????)」
善子「(いい!? 私は堕天使ヨハネ! あなたは熾天使ハナエルよ! 理解しなさい!)」
花丸「(オ、オラは花丸ずら! は・な・ま・る!)」
善子「(わ、分かってるわよ! 今だけよ! 今だけ熾天使ハナエル! 分かった!?)」
花丸「(は……はい……)」
善子「(堕天使と熾天使は長らく死闘を繰り広げてたんだけど、ついに今日休戦協定が結ばれたの!)」
善子「(だから、今の放送では、ヨハネと休戦中のハナエルが特別にやってきた! いい!? 覚えて!!)
花丸「(な、なにがなにやらさっぱりだけど……分かったずら……)」
善子(全く、ずら丸のやつ……あんたが頼んだんじゃない……)
善子(私の放送に興味持って……一緒に出たいって……)
善子(だからこうして、気を利かせて出してあげようってのに!)
善子(設定も何も覚える気がないんじゃ、話にならないわ!)
善子「(ずら丸! 言っとくけど、この放送中に私のこと善子って呼んだら)」
善子「(絶対! 絶対! ぜーーーったい許さないからね!!)」
善子「(私はヨハネ! 言ってみなさい!)」
花丸「(わ、分かったよ……よ、ヨハネ……ちゃん)」
善子「(そうそう! ヨハネよヨハネ! 頼むわよ!)」
花丸「(はい……)」
善子(あーもう、全くイライラする……)
善子(このジュース、一気飲みしちゃお!)ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
善子「……ふぅっ……」トン
善子「リトルデーモンの皆さん! お待たせしました!」
善子「熾天使のハナエルです!」
花丸「ど、どうも……ハナエルです……///」
オー カワイー テンシダ マジテンシ ハナエルチャーン テレテル イイネ カワエエ
善子「えー、ハナエルとヨハネは長年死闘を繰り広げてきましたが……」
善子「ついに今日! 休戦協定が結ばれました!」
花丸「よしk……ヨハネちゃん! 握手握手!」
善子「ちょっ! あくまで休戦だから休戦! べ、別に仲良くなったわけじゃないから!!」
花丸「そんなぁ……」
エーアクシュシナイノー ハナエルチャンカワイソー ヨハネサマー オジヒヲー ハナエルチャントナカヨクシテー
善子「ぐっ……! ま、まあ握手くらいしてやるわよ! ほら!」スッ
花丸「わー♡ ヨハネちゃん、どうもありがとう♪」ギュッ
善子「……ふんっ」
キマシ キマシ キマシタワー ナカヨシデスワ サスガヨハネサマ ジヒブカイ ハナエルチャンイイエガオー
善子「さて、ではお決まりの、占いコーナーから……」
善子「今日はハナエルにも協力してもらいます」
花丸「ずらっ!?」
◇――――◇
花丸(放送が始まって、もうすぐ1時間、か……。時間は夜の7時ごろ、だね)
花丸(はぁ、善子ちゃんにアドリブを振られることが多くて大変ずら……)
善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ」
花丸(それにしても善子ちゃん、放送の合間合間に、ちょっとジュースを飲みすぎじゃ……)
花丸(いっぱいしゃべりまくってるから、喉が渇くのは分かるけど……)
◇――――◇
善子(よし、放送時間終了間近ね……。では、最後のセリフを……)
善子「……感じます。精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが……」
善子「世界の趨勢が、天界議決により、決して行くのが……」
善子「かの約束の地に降臨した、堕天使ヨハネの魔眼が、その全てを見通すのです!」
善子「全てのリトルデーモンに授ける! 堕天の力を!」
善子「ふっ」(花丸に用意させた蝋燭の火を吹き消すと同時に、放送終了)
善子「ふう……」
花丸「ふう……」
善子「ククク……今回も、計算通り……。タイミングバッチリで終わらせられたわっ!」
花丸「オラ、もう緊張しすぎて疲れたずら~~」クター
善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ……ぷはっ」トン
善子「あー暑い……いつもより白熱して興奮しすぎたわ……」
善子「ずら丸、お風呂入っちゃいましょ。もういい時間だしね」
花丸「へ?」
善子「いや、あんた泊まるんだから、とっとと一緒に入っちゃいましょうよ」
花丸「ええっ!? い、いや、いいよ! それなら別々に入ろうよ! ///」
善子「はあ? 何? 照れてんの? 女同士かつ友達同士、緊張する要素なくない?」
花丸「いやいや! 緊張するかしないかは関係なく、一緒に入る必然性が……!」
善子「い・い・か・ら! とっととついてきなさい!」ガシッ
花丸「ずらっ!? ちょ、ちょっと! 引っ張らないで!」ズルズル
◇――――◇
カポーン
花丸「……っ……/////」
善子「…………」
花丸(は、恥ずかしいずら~~! ///////)
善子(ちょっと狭いけど、やっぱり2人で入れたわね)
善子(ずら丸のやつ、何を恥ずかしがっているのかしら……?)
善子「ずら丸、どうしたの?」
花丸「ど、どうしたって……! ///」
善子「幼稚園の頃、私とお母さんとあんたの3人で何度か一緒に入ったりしてたでしょ?」
花丸「はあ!? よ、幼稚園児と高校生を一緒にしないで欲しいずら!」
花丸「よ、善子ちゃんには羞恥心がないずらか!?」
善子「羞恥心、ねえ……」
善子(別にずら丸に見られようが、ずら丸の裸を見ようが、何とも思わないんだけど……?)
善子「ずら丸、あんた意識しすぎ」
善子「私はあんたのこと、なんとも思ってないから。ただの友達よ、友達」
善子(ただの……大切な、友達よ)
花丸「…………」
花丸(ぐっ……、なんか悔しいずら……)
善子「…………」
善子「…………」ブルッ
善子「!?」
善子(あれ……? まさか、にょ……尿意!?)
善子(だ、大丈夫……これくらい我慢できる……)
チャプチャプ
善子「!!」ブルッ
善子(や、やばい! 湯船に浸かってると……なんか……)
善子(なんかヤバイ!! 湯船と膀胱が同化してるような錯覚がっ!!)
善子「ず、ずら丸! そろそろ体洗いましょう!」ザバッ
花丸「うん、お先にどうぞ」
善子「一緒でいいでしょ!」ガシッ
花丸「わああ、な、なんで~~!? /////」
◇――――◇
善子「…………」ゴシゴシ
花丸「…………///」ゴシゴシ
善子「背中洗ってあげるわ」
花丸「えっ……あ、はい、お願いします……」
善子「…………」ゴシゴシ
花丸「…………」
花丸(ま、まあ、背中なら見られても恥ずかしくないか……)
善子「…………」ワシャワシャ
花丸(あ、気持ちいい……)
◇――――◇
善子「交代。今度こっちよろしく」
花丸「わ、分かったよ……」ゴシゴシ
善子「…………」
善子(あれ? 結構気持ちいいわね、これ)
花丸「…………」ワシャワシャ
善子「…………っ」ビクン
善子「!!」
善子「あっ、はぁっ、うぅっ……///」ハァハァ
花丸「!?」ゴシゴシ
善子(ヤバイ! 本格的にトイレ行きたくなってきたっ……!)
善子(放送中あんなにジュースをがぶ飲みして、その直後に入浴したのは失敗だったかもっ……!)
善子「ああっ、くうぅっ、あんっ……///」ハァハァ
花丸「!? ちょ、ちょっと善子ちゃん!? 変な声出さないで!!? ///」ピタッ
善子「い、いいからさっさと……」ハァハァ
善子(さっさと背中流して頭洗って出ないとまずいわ! 非常にまずい……!)
花丸「は、はい……」ワシャワシャ
善子「ああんっ、ぐっ、うぁっ、あっ……///」ブルブル
花丸「ちょっ!? 大丈夫なの!? ///」ゴシゴシ ワシャワシャ
善子「くぁっ、だ、だいじょうぶじゃ……///」ハァハァ
花丸「い、いい加減にするずら! あ、喘がないでほしいずら~~~~!!! //////」ゴシゴシゴシ ワシャ ワシャ ワシャ ワシャ ゴシゴシ
善子「あああっ、ちょっ、まっ、いやっ、あうっ、ああんっ……///」ビクンビクン
善子(くうっ、も、漏れる……! このままじゃ漏れちゃうっ……!)
善子「や! やめて!! 一旦やめて!! ずら丸っ!! ///」ハァハァ
花丸「!」ピタッ
善子「も、もう背中はいいわ……、シャワーで洗い流してちょうだい……!」ハァハァ
花丸「わ、分かったずら……」シャアアアアア
善子「っ!!?」ビクゥッ
善子(ぎゃああああああああ!!!)
善子(シャ、シャワーの刺激が! し、刺激がぁっ!!)
善子(にょ、尿意の促進にいいいい!!)
善子「くっ……うぁ、やっ、あ……ぅ、で、でちゃ……///」キュゥッ
花丸「…………」シャアアアアア
花丸(な、なんだか善子ちゃん、さっきからずっと変なんだけど……)
花丸(なんで変な声出してんの!? なんで……あ、喘いでるの!? ///)
善子(も、もう、限界! ここを出てトイレ行ってる、暇っ……は、な……ない、わ……!)
善子「で、出ちゃううううううう!!!」
花丸「!?」ビクッ
善子「ず、ずら……丸、シャワーは、もう、いい、からっ……! ///」ハァハァ
善子「ちょ、ちょっと……風呂の中に、潜って、て……」
花丸「潜る!?」
善子「い・い・か・ら!! ちょっと、早くっ、潜りなさい!!」ハァハァ
花丸「ええ!? は、はい!!」ザブッ ドボン
善子(よ、よし……、ずら丸が湯船に潜ってる間に……!)
善子(ぐっ、うっ、お、おしっこ……を、排、水溝……に……!)
善子(さあ……! や……やるわ……!)
善子「……っ……///」チョロ…
善子「ぅ……ぁ……///」チョロ…チョロ…ジョロロ…
善子「はっ……ぁぅ……///」ジョボ…ジョボボ…
花丸(ううっ……オラ、水の中で息止めるの、苦手なんだけど……)ブクブクブク
善子(は、早く……早く終われ早く終われ早く終われ……!)
善子(上がって来るな上がって来るな、頼むからずら丸上がってこないで……!)
花丸(な、なんでオラ、こんなことしなくちゃいけないんだろう……うぐっ、苦しい……)ブクブクブク
花丸(も、もう限界ッ!)ブクブク
花丸「ずら~~!!」ザバーン
善子「きゃあああああああああああっ!!!!!! //////」ジョボボッ ビチャビチャッ ジョロロロ…
花丸「うわあああああああああああっ!?!?!?」
善子「うっ……、くっ……、ぁ……///////」ビク…ビク…チョロロロッ…チョロ……ピュルルッ ピチャピチャ…
花丸「……………………??????」
花丸「…………はっ!!!? ///////////」ザブーン ブクブクブク
◇――――◇
花丸(ああ……理解が追い付かない……)ブクブクブク
花丸(いや、理解しちゃいけないと思ってるんだ、きっと……)ブクブクブク
花丸(忘れるんだ、そう、お互いのため……忘れよう……)ブクブクブク
花丸(いい加減苦しい……も……もう、いいかな……?)ブクブクブク
花丸(ちょ……、ちょっとだけ……ちょっとだけ、様子見……)ブクブクブク
花丸「…………」ザブッ チラッ
善子「うう……ひっく……えっぐ……うぅ……」グスグス
花丸(体育座りで泣いてる……)
花丸「よ、善子ちゃん……」
善子「!!! ぅ、うう……うわぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロポロ
花丸「よ、善子ちゃん? どうして泣いてるの? 何かあったの?」
花丸「何か辛い悩みでもあるなら……お風呂あがったら聞くよ?」
花丸「だから……風邪ひかないうちに……上がろう? ね?」
善子「み……見られた……! ず、ずら丸に、見られたあぁぁぁ……!」ヒッグ エッグ
花丸「み、見られた? 何が? オラは何も、見てないよ?」
善子「み、見たでしょ! わ、私が……してるの! 見たでしょ……!」ウルウル
花丸「見てない見てない! 知らない! オラ、何も知らないずら!」
花丸「善子ちゃんが一体何を言ってるのか、さっぱり分からないずら!」
善子「嘘よっ!」ポロポロ
花丸「嘘じゃない!!」
花丸「オラは、誰にも嘘はつかない!! 信じて!!」
善子「……っ、ぅ……ぅぅぅ……」グスグス
花丸「風邪、ひいちゃうよ? そうだ、上がる前にもう一回入ってあったまったら?」
善子「もう、いい……分かった……」ゴシゴシ
善子「ず、ず……花丸!!」
花丸「何?」
善子「絶対!! 絶対!! ぜーったい!!! 誰にも言わないで!!!」
善子「誰かに話したら絶交……絶交だから!! だから……だから……どうか……」ウルッ
善子「どうか……、誰にも言わないでください……お願いします……」ポロポロポロポロ
花丸「うん、分かった。何のことかオラにはさっぱり分からないけど、絶対、絶対、誰にも言わないから!!」
善子「頼むわよ!! 誰にも話さないでよ!! 2人だけの秘密、だからね!?」グスッ ゴシゴシ
花丸「もちろんだよ。仏様……神様に! だ、堕天使様に、悪魔にも誓って、誰にも言わないずら!!」
花丸「善子ちゃんとの絆にも誓うずら!! 絶対、絶対、ぜーったいに、誰にも話さないずら!!!!!」
善子「…………っ」
善子「ね、ねえ、花丸」
花丸「何?」
善子「わ、私のこと……嫌いになったり」
花丸「断じてないずら!!」
善子「ほ……ほんと?」
花丸「何当たり前のこと訊いてるずら」
花丸「善子ちゃんはオラの、大切な大切な友達ずら」
善子「……さっきのことで引いちゃったり」
花丸「さっきのことって、一体なんずら?」
善子「…………」
善子「……よ……よかった……」
善子「……信じるわ……その言葉を……あんたを信じる……っ、だから!!」
善子「う、裏切るんじゃないわよ!?」
花丸「裏切るくらいなら死んだ方がマシずら!! 絶対に善子ちゃんとの縁は切らせないずら!!!」
善子「…………う、ぐ……ひっぐ…………」ポロポロポロ
善子「…………あ……ありがと…………花丸…………」グスッ ゴシゴシゴシ
花丸「……気にしないで。ね? 善子ちゃん……」
フワッ…
花丸「あ……」
鞠莉「――ナァーイスフォローーー!!!!」
花丸「ま、鞠莉さん!?」
鞠莉「ブラボー!! お疲れさまっ! 花丸っ♪」
花丸「も……戻ってきた……ずら?」
鞠莉「ええ♡」
鞠莉「いやー、あくまで何も見てないとシラを切りつつのフォロー……」
鞠莉「そして、『裏切るくらいなら死んだ方がマシ』宣言! ベリーグッドだったと思うわ♪」
花丸「そ、それはどうも……」
鞠莉「んー? 浮かない顔ねー?」
花丸「だってオラ、あの世界の善子ちゃんに、なんにもしてあげられなかったずら……」シュン
花丸「トイレに行きたがってたなんて、全然……全く気付いてあげられなかったずら……」
鞠莉「ノープロブレム! 今回の失敗は、次に活かす! それでいいのよ!」
鞠莉「だって、そのための『仮想おもらし対策機』なんだから♡」
花丸「そのための……対策機……そっか……。分かったずら……!」
花丸「鞠莉さん!」
鞠莉「なぁに?」
花丸「オラ、もっと周りに気を配れるように頑張ります!」
花丸「今回の経験を糧に、次は失敗しないように精進します!」
鞠莉「ええ! その意気よ♪」
花丸「どうもありがとうございました! 失礼します!」
花丸「さっそく、まずは善子ちゃんの様子を見に行くずらーーー!」タタタッ
鞠莉「じゃあねー♪ バイバーイ♡」
鞠莉「…………」
鞠莉「さて、と……ふう……」
鞠莉「ま、このくらいかな♪」
鞠莉「あー楽しかった! 今日の所はこのくらいにしておきましょう♪」
鞠莉「集まった映像は私の秘蔵コレクションにしちゃお♡」
鞠莉「次の機会があったら、誰にやってもらおうかな~♪ ふふっ、楽しみね♡」
おしまい
元スレ http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1482751436/
~図書室~
鞠莉「はーなまる~♪」
花丸「あっ、鞠莉さん! 珍しいですね」
鞠莉「失礼ね、私だって本くらい読むわよ」
花丸「す、すみません……」
鞠莉「いいのいいの♪ ここに来たのは読書が目的じゃないし♪」
花丸「ずら?」
鞠莉「花丸、ちょっとあなたに用があるの。着いてきてくれる?」
花丸「で、でも、オラは図書委員の仕事が……」
鞠莉「代わりの子を連れてきたわ♪」
女生徒「あ、国木田さん。後のことは私が代わりにやりますので……」
花丸「あ……すみません、お願いします……」
3: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:25:08.35 ID:gBbJWodu.net
◇――――◇
花丸「鞠莉さん……あの子に代わってもらって、良かったんでしょうか……」
鞠莉「いいのいいの♡ 気にしないで♪」
花丸「それで、用というのは……」
鞠莉「これを付けてほしいの!」
花丸「なになに!? この未来っぽいものは!?」キラキラ
鞠莉「実はね……かくかくしかじかで……」
花丸「ええっ!? /////」
花丸「い、いやずらっ!! おしっこの我慢の体験なんて、絶対に嫌ずら!! //////」
鞠莉「大丈夫よ花丸。あなたが我慢する方じゃないから」
花丸「え?」
5: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:35:05.65 ID:gBbJWodu.net
鞠莉「極限の状況に追い込まれた仲間を救わなくてはいけない! そのためにはどんな判断が必要なのかっ!!」
鞠莉「これから行うのはその実験よ! つまり、あなたは! あなたが思い浮かべたその人が漏らすのを!」
鞠莉「なんらかの方法で対処をする! それをするだけでいいのよ!!」
花丸「そ、それをするだけって……! オラには、む、難しすぎるずら……! ///」
鞠莉「いいからほら、これ付けて♡ とにかく、あなたに害は一切ないから♪」スチャッ
花丸「ああ! 鞠莉さん! そんな強引に……!」アタフタ
花丸「く、暗いずら……真っ暗ずら……」
鞠莉「さあ、これからあなたは夢を見ます。脳だけで……考えるだけで、行動を選択できるわ♪」
鞠莉「さ、Aqoursのメンバーを一人思い浮かべて♡」
花丸「Aqoursのメンバー……」モヤモヤ
6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:35:54.55 ID:gBbJWodu.net
花丸(あ……そういえば週末に、善子ちゃんの家にお泊りするんだった)
花丸(楽しみだなあ……)
鞠莉「決まったみたいね♪ じゃあねー♡」
フワ…
花丸「え?」
◇――――◇
善子「さあ、リトルデーモンの皆さん! 今日は特別ゲストにご登場いただきます!!」
善子「熾天使のハナエルです!」
花丸「……あれ?」
善子「(ちょっと! ずらま……ハナエル! どうしたのよ!)」ヒソヒソ
花丸「は、はなえる~~!?」
善子「ぐっ……! す、すみません。リトルデーモンの皆さん、少々お待ちください」
花丸(いきなり目の前に景色が広がったと思ったら……ここは、善子ちゃん、の……部屋?)
花丸(それから……ど、どういうことずら!? なんでオラが、天使さんみたいな真っ白い服を!)
花丸(せ、背中には白い翼が付いてるし……あ、頭には天使さんの輪っかが!?)ピョコピョコ
7: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:45:53.99 ID:gBbJWodu.net
善子「(ちょっとずら丸! 何してんの!!)」
花丸「(何ってなんずら! こっちが聞きたいずら!)」
善子「(こ、このアンポンタン~~!! あんたが私の放送に出たいって言うから出してやろうと……!)」
花丸「(放送? 出たい? ……?????)」
善子「(いい!? 私は堕天使ヨハネ! あなたは熾天使ハナエルよ! 理解しなさい!)」
花丸「(オ、オラは花丸ずら! は・な・ま・る!)」
善子「(わ、分かってるわよ! 今だけよ! 今だけ熾天使ハナエル! 分かった!?)」
花丸「(は……はい……)」
善子「(堕天使と熾天使は長らく死闘を繰り広げてたんだけど、ついに今日休戦協定が結ばれたの!)」
善子「(だから、今の放送では、ヨハネと休戦中のハナエルが特別にやってきた! いい!? 覚えて!!)
花丸「(な、なにがなにやらさっぱりだけど……分かったずら……)」
8: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:46:45.85 ID:gBbJWodu.net
善子(全く、ずら丸のやつ……あんたが頼んだんじゃない……)
善子(私の放送に興味持って……一緒に出たいって……)
善子(だからこうして、気を利かせて出してあげようってのに!)
善子(設定も何も覚える気がないんじゃ、話にならないわ!)
善子「(ずら丸! 言っとくけど、この放送中に私のこと善子って呼んだら)」
善子「(絶対! 絶対! ぜーーーったい許さないからね!!)」
善子「(私はヨハネ! 言ってみなさい!)」
花丸「(わ、分かったよ……よ、ヨハネ……ちゃん)」
善子「(そうそう! ヨハネよヨハネ! 頼むわよ!)」
花丸「(はい……)」
善子(あーもう、全くイライラする……)
善子(このジュース、一気飲みしちゃお!)ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
善子「……ふぅっ……」トン
9: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:56:13.88 ID:gBbJWodu.net
善子「リトルデーモンの皆さん! お待たせしました!」
善子「熾天使のハナエルです!」
花丸「ど、どうも……ハナエルです……///」
オー カワイー テンシダ マジテンシ ハナエルチャーン テレテル イイネ カワエエ
善子「えー、ハナエルとヨハネは長年死闘を繰り広げてきましたが……」
善子「ついに今日! 休戦協定が結ばれました!」
花丸「よしk……ヨハネちゃん! 握手握手!」
善子「ちょっ! あくまで休戦だから休戦! べ、別に仲良くなったわけじゃないから!!」
花丸「そんなぁ……」
エーアクシュシナイノー ハナエルチャンカワイソー ヨハネサマー オジヒヲー ハナエルチャントナカヨクシテー
善子「ぐっ……! ま、まあ握手くらいしてやるわよ! ほら!」スッ
10: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:57:25.18 ID:gBbJWodu.net
花丸「わー♡ ヨハネちゃん、どうもありがとう♪」ギュッ
善子「……ふんっ」
キマシ キマシ キマシタワー ナカヨシデスワ サスガヨハネサマ ジヒブカイ ハナエルチャンイイエガオー
善子「さて、ではお決まりの、占いコーナーから……」
善子「今日はハナエルにも協力してもらいます」
花丸「ずらっ!?」
◇――――◇
花丸(放送が始まって、もうすぐ1時間、か……。時間は夜の7時ごろ、だね)
花丸(はぁ、善子ちゃんにアドリブを振られることが多くて大変ずら……)
善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ」
花丸(それにしても善子ちゃん、放送の合間合間に、ちょっとジュースを飲みすぎじゃ……)
花丸(いっぱいしゃべりまくってるから、喉が渇くのは分かるけど……)
11: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:08:35.53 ID:gBbJWodu.net
◇――――◇
善子(よし、放送時間終了間近ね……。では、最後のセリフを……)
善子「……感じます。精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが……」
善子「世界の趨勢が、天界議決により、決して行くのが……」
善子「かの約束の地に降臨した、堕天使ヨハネの魔眼が、その全てを見通すのです!」
善子「全てのリトルデーモンに授ける! 堕天の力を!」
善子「ふっ」(花丸に用意させた蝋燭の火を吹き消すと同時に、放送終了)
善子「ふう……」
花丸「ふう……」
善子「ククク……今回も、計算通り……。タイミングバッチリで終わらせられたわっ!」
花丸「オラ、もう緊張しすぎて疲れたずら~~」クター
12: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:09:16.11 ID:gBbJWodu.net
善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ……ぷはっ」トン
善子「あー暑い……いつもより白熱して興奮しすぎたわ……」
善子「ずら丸、お風呂入っちゃいましょ。もういい時間だしね」
花丸「へ?」
善子「いや、あんた泊まるんだから、とっとと一緒に入っちゃいましょうよ」
花丸「ええっ!? い、いや、いいよ! それなら別々に入ろうよ! ///」
善子「はあ? 何? 照れてんの? 女同士かつ友達同士、緊張する要素なくない?」
花丸「いやいや! 緊張するかしないかは関係なく、一緒に入る必然性が……!」
善子「い・い・か・ら! とっととついてきなさい!」ガシッ
花丸「ずらっ!? ちょ、ちょっと! 引っ張らないで!」ズルズル
13: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:19:11.46 ID:gBbJWodu.net
◇――――◇
カポーン
花丸「……っ……/////」
善子「…………」
花丸(は、恥ずかしいずら~~! ///////)
善子(ちょっと狭いけど、やっぱり2人で入れたわね)
善子(ずら丸のやつ、何を恥ずかしがっているのかしら……?)
善子「ずら丸、どうしたの?」
花丸「ど、どうしたって……! ///」
善子「幼稚園の頃、私とお母さんとあんたの3人で何度か一緒に入ったりしてたでしょ?」
花丸「はあ!? よ、幼稚園児と高校生を一緒にしないで欲しいずら!」
14: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:20:06.52 ID:gBbJWodu.net
花丸「よ、善子ちゃんには羞恥心がないずらか!?」
善子「羞恥心、ねえ……」
善子(別にずら丸に見られようが、ずら丸の裸を見ようが、何とも思わないんだけど……?)
善子「ずら丸、あんた意識しすぎ」
善子「私はあんたのこと、なんとも思ってないから。ただの友達よ、友達」
善子(ただの……大切な、友達よ)
花丸「…………」
花丸(ぐっ……、なんか悔しいずら……)
善子「…………」
善子「…………」ブルッ
善子「!?」
善子(あれ……? まさか、にょ……尿意!?)
15: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:30:15.90 ID:gBbJWodu.net
善子(だ、大丈夫……これくらい我慢できる……)
チャプチャプ
善子「!!」ブルッ
善子(や、やばい! 湯船に浸かってると……なんか……)
善子(なんかヤバイ!! 湯船と膀胱が同化してるような錯覚がっ!!)
善子「ず、ずら丸! そろそろ体洗いましょう!」ザバッ
花丸「うん、お先にどうぞ」
善子「一緒でいいでしょ!」ガシッ
花丸「わああ、な、なんで~~!? /////」
16: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:32:12.72 ID:gBbJWodu.net
◇――――◇
善子「…………」ゴシゴシ
花丸「…………///」ゴシゴシ
善子「背中洗ってあげるわ」
花丸「えっ……あ、はい、お願いします……」
善子「…………」ゴシゴシ
花丸「…………」
花丸(ま、まあ、背中なら見られても恥ずかしくないか……)
善子「…………」ワシャワシャ
花丸(あ、気持ちいい……)
◇――――◇
善子「交代。今度こっちよろしく」
17: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:33:43.35 ID:gBbJWodu.net
花丸「わ、分かったよ……」ゴシゴシ
善子「…………」
善子(あれ? 結構気持ちいいわね、これ)
花丸「…………」ワシャワシャ
善子「…………っ」ビクン
善子「!!」
善子「あっ、はぁっ、うぅっ……///」ハァハァ
花丸「!?」ゴシゴシ
善子(ヤバイ! 本格的にトイレ行きたくなってきたっ……!)
善子(放送中あんなにジュースをがぶ飲みして、その直後に入浴したのは失敗だったかもっ……!)
18: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:37:22.91 ID:gBbJWodu.net
善子「ああっ、くうぅっ、あんっ……///」ハァハァ
花丸「!? ちょ、ちょっと善子ちゃん!? 変な声出さないで!!? ///」ピタッ
善子「い、いいからさっさと……」ハァハァ
善子(さっさと背中流して頭洗って出ないとまずいわ! 非常にまずい……!)
花丸「は、はい……」ワシャワシャ
善子「ああんっ、ぐっ、うぁっ、あっ……///」ブルブル
花丸「ちょっ!? 大丈夫なの!? ///」ゴシゴシ ワシャワシャ
善子「くぁっ、だ、だいじょうぶじゃ……///」ハァハァ
花丸「い、いい加減にするずら! あ、喘がないでほしいずら~~~~!!! //////」ゴシゴシゴシ ワシャ ワシャ ワシャ ワシャ ゴシゴシ
善子「あああっ、ちょっ、まっ、いやっ、あうっ、ああんっ……///」ビクンビクン
20: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:43:53.95 ID:gBbJWodu.net
善子(くうっ、も、漏れる……! このままじゃ漏れちゃうっ……!)
善子「や! やめて!! 一旦やめて!! ずら丸っ!! ///」ハァハァ
花丸「!」ピタッ
善子「も、もう背中はいいわ……、シャワーで洗い流してちょうだい……!」ハァハァ
花丸「わ、分かったずら……」シャアアアアア
善子「っ!!?」ビクゥッ
善子(ぎゃああああああああ!!!)
善子(シャ、シャワーの刺激が! し、刺激がぁっ!!)
善子(にょ、尿意の促進にいいいい!!)
21: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:45:26.37 ID:gBbJWodu.net
善子「くっ……うぁ、やっ、あ……ぅ、で、でちゃ……///」キュゥッ
花丸「…………」シャアアアアア
花丸(な、なんだか善子ちゃん、さっきからずっと変なんだけど……)
花丸(なんで変な声出してんの!? なんで……あ、喘いでるの!? ///)
善子(も、もう、限界! ここを出てトイレ行ってる、暇っ……は、な……ない、わ……!)
善子「で、出ちゃううううううう!!!」
花丸「!?」ビクッ
善子「ず、ずら……丸、シャワーは、もう、いい、からっ……! ///」ハァハァ
善子「ちょ、ちょっと……風呂の中に、潜って、て……」
花丸「潜る!?」
22: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:55:29.79 ID:gBbJWodu.net
善子「い・い・か・ら!! ちょっと、早くっ、潜りなさい!!」ハァハァ
花丸「ええ!? は、はい!!」ザブッ ドボン
善子(よ、よし……、ずら丸が湯船に潜ってる間に……!)
善子(ぐっ、うっ、お、おしっこ……を、排、水溝……に……!)
善子(さあ……! や……やるわ……!)
善子「……っ……///」チョロ…
善子「ぅ……ぁ……///」チョロ…チョロ…ジョロロ…
善子「はっ……ぁぅ……///」ジョボ…ジョボボ…
花丸(ううっ……オラ、水の中で息止めるの、苦手なんだけど……)ブクブクブク
善子(は、早く……早く終われ早く終われ早く終われ……!)
23: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:56:12.09 ID:gBbJWodu.net
善子(上がって来るな上がって来るな、頼むからずら丸上がってこないで……!)
花丸(な、なんでオラ、こんなことしなくちゃいけないんだろう……うぐっ、苦しい……)ブクブクブク
花丸(も、もう限界ッ!)ブクブク
花丸「ずら~~!!」ザバーン
善子「きゃあああああああああああっ!!!!!! //////」ジョボボッ ビチャビチャッ ジョロロロ…
花丸「うわあああああああああああっ!?!?!?」
善子「うっ……、くっ……、ぁ……///////」ビク…ビク…チョロロロッ…チョロ……ピュルルッ ピチャピチャ…
花丸「……………………??????」
花丸「…………はっ!!!? ///////////」ザブーン ブクブクブク
24: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:57:46.42 ID:gBbJWodu.net
◇――――◇
花丸(ああ……理解が追い付かない……)ブクブクブク
花丸(いや、理解しちゃいけないと思ってるんだ、きっと……)ブクブクブク
花丸(忘れるんだ、そう、お互いのため……忘れよう……)ブクブクブク
花丸(いい加減苦しい……も……もう、いいかな……?)ブクブクブク
花丸(ちょ……、ちょっとだけ……ちょっとだけ、様子見……)ブクブクブク
花丸「…………」ザブッ チラッ
善子「うう……ひっく……えっぐ……うぅ……」グスグス
花丸(体育座りで泣いてる……)
花丸「よ、善子ちゃん……」
善子「!!! ぅ、うう……うわぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロポロ
27: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:07:32.92 ID:gBbJWodu.net
花丸「よ、善子ちゃん? どうして泣いてるの? 何かあったの?」
花丸「何か辛い悩みでもあるなら……お風呂あがったら聞くよ?」
花丸「だから……風邪ひかないうちに……上がろう? ね?」
善子「み……見られた……! ず、ずら丸に、見られたあぁぁぁ……!」ヒッグ エッグ
花丸「み、見られた? 何が? オラは何も、見てないよ?」
善子「み、見たでしょ! わ、私が……してるの! 見たでしょ……!」ウルウル
花丸「見てない見てない! 知らない! オラ、何も知らないずら!」
花丸「善子ちゃんが一体何を言ってるのか、さっぱり分からないずら!」
善子「嘘よっ!」ポロポロ
花丸「嘘じゃない!!」
28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:18:01.81 ID:gBbJWodu.net
花丸「オラは、誰にも嘘はつかない!! 信じて!!」
善子「……っ、ぅ……ぅぅぅ……」グスグス
花丸「風邪、ひいちゃうよ? そうだ、上がる前にもう一回入ってあったまったら?」
善子「もう、いい……分かった……」ゴシゴシ
善子「ず、ず……花丸!!」
花丸「何?」
善子「絶対!! 絶対!! ぜーったい!!! 誰にも言わないで!!!」
善子「誰かに話したら絶交……絶交だから!! だから……だから……どうか……」ウルッ
善子「どうか……、誰にも言わないでください……お願いします……」ポロポロポロポロ
花丸「うん、分かった。何のことかオラにはさっぱり分からないけど、絶対、絶対、誰にも言わないから!!」
30: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:18:57.39 ID:gBbJWodu.net
善子「頼むわよ!! 誰にも話さないでよ!! 2人だけの秘密、だからね!?」グスッ ゴシゴシ
花丸「もちろんだよ。仏様……神様に! だ、堕天使様に、悪魔にも誓って、誰にも言わないずら!!」
花丸「善子ちゃんとの絆にも誓うずら!! 絶対、絶対、ぜーったいに、誰にも話さないずら!!!!!」
善子「…………っ」
善子「ね、ねえ、花丸」
花丸「何?」
善子「わ、私のこと……嫌いになったり」
花丸「断じてないずら!!」
善子「ほ……ほんと?」
花丸「何当たり前のこと訊いてるずら」
花丸「善子ちゃんはオラの、大切な大切な友達ずら」
31: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:20:13.92 ID:gBbJWodu.net
善子「……さっきのことで引いちゃったり」
花丸「さっきのことって、一体なんずら?」
善子「…………」
善子「……よ……よかった……」
善子「……信じるわ……その言葉を……あんたを信じる……っ、だから!!」
善子「う、裏切るんじゃないわよ!?」
花丸「裏切るくらいなら死んだ方がマシずら!! 絶対に善子ちゃんとの縁は切らせないずら!!!」
善子「…………う、ぐ……ひっぐ…………」ポロポロポロ
善子「…………あ……ありがと…………花丸…………」グスッ ゴシゴシゴシ
花丸「……気にしないで。ね? 善子ちゃん……」
32: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:21:13.29 ID:gBbJWodu.net
フワッ…
花丸「あ……」
鞠莉「――ナァーイスフォローーー!!!!」
花丸「ま、鞠莉さん!?」
鞠莉「ブラボー!! お疲れさまっ! 花丸っ♪」
花丸「も……戻ってきた……ずら?」
鞠莉「ええ♡」
鞠莉「いやー、あくまで何も見てないとシラを切りつつのフォロー……」
鞠莉「そして、『裏切るくらいなら死んだ方がマシ』宣言! ベリーグッドだったと思うわ♪」
花丸「そ、それはどうも……」
鞠莉「んー? 浮かない顔ねー?」
33: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:22:06.55 ID:gBbJWodu.net
花丸「だってオラ、あの世界の善子ちゃんに、なんにもしてあげられなかったずら……」シュン
花丸「トイレに行きたがってたなんて、全然……全く気付いてあげられなかったずら……」
鞠莉「ノープロブレム! 今回の失敗は、次に活かす! それでいいのよ!」
鞠莉「だって、そのための『仮想おもらし対策機』なんだから♡」
花丸「そのための……対策機……そっか……。分かったずら……!」
花丸「鞠莉さん!」
鞠莉「なぁに?」
花丸「オラ、もっと周りに気を配れるように頑張ります!」
花丸「今回の経験を糧に、次は失敗しないように精進します!」
34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:23:03.55 ID:gBbJWodu.net
鞠莉「ええ! その意気よ♪」
花丸「どうもありがとうございました! 失礼します!」
花丸「さっそく、まずは善子ちゃんの様子を見に行くずらーーー!」タタタッ
鞠莉「じゃあねー♪ バイバーイ♡」
鞠莉「…………」
鞠莉「さて、と……ふう……」
鞠莉「ま、このくらいかな♪」
鞠莉「あー楽しかった! 今日の所はこのくらいにしておきましょう♪」
鞠莉「集まった映像は私の秘蔵コレクションにしちゃお♡」
鞠莉「次の機会があったら、誰にやってもらおうかな~♪ ふふっ、楽しみね♡」
おしまい
元スレ http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1482751436/
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