2: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:24:39.10 ID:gBbJWodu.net

~図書室~

鞠莉「はーなまる~♪」

花丸「あっ、鞠莉さん! 珍しいですね」

鞠莉「失礼ね、私だって本くらい読むわよ」

花丸「す、すみません……」

鞠莉「いいのいいの♪ ここに来たのは読書が目的じゃないし♪」

花丸「ずら?」

鞠莉「花丸、ちょっとあなたに用があるの。着いてきてくれる?」

花丸「で、でも、オラは図書委員の仕事が……」

鞠莉「代わりの子を連れてきたわ♪」

女生徒「あ、国木田さん。後のことは私が代わりにやりますので……」

花丸「あ……すみません、お願いします……」

3: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:25:08.35 ID:gBbJWodu.net

◇――――◇

花丸「鞠莉さん……あの子に代わってもらって、良かったんでしょうか……」

鞠莉「いいのいいの♡ 気にしないで♪」

花丸「それで、用というのは……」

鞠莉「これを付けてほしいの!」

花丸「なになに!? この未来っぽいものは!?」キラキラ

鞠莉「実はね……かくかくしかじかで……」

花丸「ええっ!? /////」

花丸「い、いやずらっ!! おしっこの我慢の体験なんて、絶対に嫌ずら!! //////」

鞠莉「大丈夫よ花丸。あなたが我慢する方じゃないから」

花丸「え?」



5: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:35:05.65 ID:gBbJWodu.net

鞠莉「極限の状況に追い込まれた仲間を救わなくてはいけない! そのためにはどんな判断が必要なのかっ!!」

鞠莉「これから行うのはその実験よ! つまり、あなたは! あなたが思い浮かべたその人が漏らすのを!」

鞠莉「なんらかの方法で対処をする! それをするだけでいいのよ!!」

花丸「そ、それをするだけって……! オラには、む、難しすぎるずら……! ///」

鞠莉「いいからほら、これ付けて♡ とにかく、あなたに害は一切ないから♪」スチャッ

花丸「ああ! 鞠莉さん! そんな強引に……!」アタフタ

花丸「く、暗いずら……真っ暗ずら……」

鞠莉「さあ、これからあなたは夢を見ます。脳だけで……考えるだけで、行動を選択できるわ♪」

鞠莉「さ、Aqoursのメンバーを一人思い浮かべて♡」

花丸「Aqoursのメンバー……」モヤモヤ



6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:35:54.55 ID:gBbJWodu.net

花丸(あ……そういえば週末に、善子ちゃんの家にお泊りするんだった)

花丸(楽しみだなあ……)

鞠莉「決まったみたいね♪ じゃあねー♡」


フワ…


花丸「え?」


◇――――◇

善子「さあ、リトルデーモンの皆さん! 今日は特別ゲストにご登場いただきます!!」

善子「熾天使のハナエルです!」

花丸「……あれ?」

善子「(ちょっと! ずらま……ハナエル! どうしたのよ!)」ヒソヒソ

花丸「は、はなえる~~!?」

善子「ぐっ……! す、すみません。リトルデーモンの皆さん、少々お待ちください」

花丸(いきなり目の前に景色が広がったと思ったら……ここは、善子ちゃん、の……部屋?)

花丸(それから……ど、どういうことずら!? なんでオラが、天使さんみたいな真っ白い服を!)

花丸(せ、背中には白い翼が付いてるし……あ、頭には天使さんの輪っかが!?)ピョコピョコ



7: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:45:53.99 ID:gBbJWodu.net

善子「(ちょっとずら丸! 何してんの!!)」

花丸「(何ってなんずら! こっちが聞きたいずら!)」

善子「(こ、このアンポンタン~~!! あんたが私の放送に出たいって言うから出してやろうと……!)」

花丸「(放送? 出たい? ……?????)」

善子「(いい!? 私は堕天使ヨハネ! あなたは熾天使ハナエルよ! 理解しなさい!)」

花丸「(オ、オラは花丸ずら! は・な・ま・る!)」

善子「(わ、分かってるわよ! 今だけよ! 今だけ熾天使ハナエル! 分かった!?)」

花丸「(は……はい……)」

善子「(堕天使と熾天使は長らく死闘を繰り広げてたんだけど、ついに今日休戦協定が結ばれたの!)」

善子「(だから、今の放送では、ヨハネと休戦中のハナエルが特別にやってきた! いい!? 覚えて!!)

花丸「(な、なにがなにやらさっぱりだけど……分かったずら……)」



8: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:46:45.85 ID:gBbJWodu.net

善子(全く、ずら丸のやつ……あんたが頼んだんじゃない……)

善子(私の放送に興味持って……一緒に出たいって……)

善子(だからこうして、気を利かせて出してあげようってのに!)

善子(設定も何も覚える気がないんじゃ、話にならないわ!)

善子「(ずら丸! 言っとくけど、この放送中に私のこと善子って呼んだら)」

善子「(絶対! 絶対! ぜーーーったい許さないからね!!)」

善子「(私はヨハネ! 言ってみなさい!)」

花丸「(わ、分かったよ……よ、ヨハネ……ちゃん)」

善子「(そうそう! ヨハネよヨハネ! 頼むわよ!)」

花丸「(はい……)」

善子(あーもう、全くイライラする……)

善子(このジュース、一気飲みしちゃお!)ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ

善子「……ふぅっ……」トン



9: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:56:13.88 ID:gBbJWodu.net

善子「リトルデーモンの皆さん! お待たせしました!」

善子「熾天使のハナエルです!」

花丸「ど、どうも……ハナエルです……///」

オー カワイー テンシダ マジテンシ ハナエルチャーン テレテル イイネ カワエエ

善子「えー、ハナエルとヨハネは長年死闘を繰り広げてきましたが……」

善子「ついに今日! 休戦協定が結ばれました!」

花丸「よしk……ヨハネちゃん! 握手握手!」

善子「ちょっ! あくまで休戦だから休戦! べ、別に仲良くなったわけじゃないから!!」

花丸「そんなぁ……」

エーアクシュシナイノー ハナエルチャンカワイソー ヨハネサマー オジヒヲー ハナエルチャントナカヨクシテー

善子「ぐっ……! ま、まあ握手くらいしてやるわよ! ほら!」スッ



10: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:57:25.18 ID:gBbJWodu.net

花丸「わー♡ ヨハネちゃん、どうもありがとう♪」ギュッ

善子「……ふんっ」

キマシ キマシ キマシタワー ナカヨシデスワ サスガヨハネサマ ジヒブカイ ハナエルチャンイイエガオー

善子「さて、ではお決まりの、占いコーナーから……」

善子「今日はハナエルにも協力してもらいます」

花丸「ずらっ!?」


◇――――◇

花丸(放送が始まって、もうすぐ1時間、か……。時間は夜の7時ごろ、だね)

花丸(はぁ、善子ちゃんにアドリブを振られることが多くて大変ずら……)

善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ」

花丸(それにしても善子ちゃん、放送の合間合間に、ちょっとジュースを飲みすぎじゃ……)

花丸(いっぱいしゃべりまくってるから、喉が渇くのは分かるけど……)



11: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:08:35.53 ID:gBbJWodu.net

◇――――◇

善子(よし、放送時間終了間近ね……。では、最後のセリフを……)

善子「……感じます。精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが……」

善子「世界の趨勢が、天界議決により、決して行くのが……」

善子「かの約束の地に降臨した、堕天使ヨハネの魔眼が、その全てを見通すのです!」

善子「全てのリトルデーモンに授ける! 堕天の力を!」

善子「ふっ」(花丸に用意させた蝋燭の火を吹き消すと同時に、放送終了)

善子「ふう……」

花丸「ふう……」

善子「ククク……今回も、計算通り……。タイミングバッチリで終わらせられたわっ!」

花丸「オラ、もう緊張しすぎて疲れたずら~~」クター



12: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:09:16.11 ID:gBbJWodu.net

善子「んぐっ、んぐっ、んぐっ……ぷはっ」トン

善子「あー暑い……いつもより白熱して興奮しすぎたわ……」

善子「ずら丸、お風呂入っちゃいましょ。もういい時間だしね」

花丸「へ?」

善子「いや、あんた泊まるんだから、とっとと一緒に入っちゃいましょうよ」

花丸「ええっ!? い、いや、いいよ! それなら別々に入ろうよ! ///」

善子「はあ? 何? 照れてんの? 女同士かつ友達同士、緊張する要素なくない?」

花丸「いやいや! 緊張するかしないかは関係なく、一緒に入る必然性が……!」

善子「い・い・か・ら! とっととついてきなさい!」ガシッ

花丸「ずらっ!? ちょ、ちょっと! 引っ張らないで!」ズルズル



13: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:19:11.46 ID:gBbJWodu.net

◇――――◇

カポーン

花丸「……っ……/////」

善子「…………」

花丸(は、恥ずかしいずら~~! ///////)

善子(ちょっと狭いけど、やっぱり2人で入れたわね)

善子(ずら丸のやつ、何を恥ずかしがっているのかしら……?)

善子「ずら丸、どうしたの?」

花丸「ど、どうしたって……! ///」

善子「幼稚園の頃、私とお母さんとあんたの3人で何度か一緒に入ったりしてたでしょ?」

花丸「はあ!? よ、幼稚園児と高校生を一緒にしないで欲しいずら!」



14: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:20:06.52 ID:gBbJWodu.net

花丸「よ、善子ちゃんには羞恥心がないずらか!?」

善子「羞恥心、ねえ……」

善子(別にずら丸に見られようが、ずら丸の裸を見ようが、何とも思わないんだけど……?)

善子「ずら丸、あんた意識しすぎ」

善子「私はあんたのこと、なんとも思ってないから。ただの友達よ、友達」

善子(ただの……大切な、友達よ)

花丸「…………」

花丸(ぐっ……、なんか悔しいずら……)

善子「…………」

善子「…………」ブルッ

善子「!?」

善子(あれ……? まさか、にょ……尿意!?)



15: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:30:15.90 ID:gBbJWodu.net

善子(だ、大丈夫……これくらい我慢できる……)

チャプチャプ

善子「!!」ブルッ

善子(や、やばい! 湯船に浸かってると……なんか……)

善子(なんかヤバイ!! 湯船と膀胱が同化してるような錯覚がっ!!)

善子「ず、ずら丸! そろそろ体洗いましょう!」ザバッ

花丸「うん、お先にどうぞ」

善子「一緒でいいでしょ!」ガシッ

花丸「わああ、な、なんで~~!? /////」



16: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:32:12.72 ID:gBbJWodu.net

◇――――◇

善子「…………」ゴシゴシ

花丸「…………///」ゴシゴシ

善子「背中洗ってあげるわ」

花丸「えっ……あ、はい、お願いします……」

善子「…………」ゴシゴシ

花丸「…………」

花丸(ま、まあ、背中なら見られても恥ずかしくないか……)

善子「…………」ワシャワシャ

花丸(あ、気持ちいい……)


◇――――◇

善子「交代。今度こっちよろしく」



17: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:33:43.35 ID:gBbJWodu.net

花丸「わ、分かったよ……」ゴシゴシ

善子「…………」

善子(あれ? 結構気持ちいいわね、これ)

花丸「…………」ワシャワシャ

善子「…………っ」ビクン

善子「!!」

善子「あっ、はぁっ、うぅっ……///」ハァハァ

花丸「!?」ゴシゴシ

善子(ヤバイ! 本格的にトイレ行きたくなってきたっ……!)

善子(放送中あんなにジュースをがぶ飲みして、その直後に入浴したのは失敗だったかもっ……!)



18: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:37:22.91 ID:gBbJWodu.net

善子「ああっ、くうぅっ、あんっ……///」ハァハァ

花丸「!? ちょ、ちょっと善子ちゃん!? 変な声出さないで!!? ///」ピタッ

善子「い、いいからさっさと……」ハァハァ

善子(さっさと背中流して頭洗って出ないとまずいわ! 非常にまずい……!)

花丸「は、はい……」ワシャワシャ

善子「ああんっ、ぐっ、うぁっ、あっ……///」ブルブル

花丸「ちょっ!? 大丈夫なの!? ///」ゴシゴシ ワシャワシャ

善子「くぁっ、だ、だいじょうぶじゃ……///」ハァハァ

花丸「い、いい加減にするずら! あ、喘がないでほしいずら~~~~!!! //////」ゴシゴシゴシ ワシャ ワシャ ワシャ ワシャ ゴシゴシ

善子「あああっ、ちょっ、まっ、いやっ、あうっ、ああんっ……///」ビクンビクン



20: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:43:53.95 ID:gBbJWodu.net

善子(くうっ、も、漏れる……! このままじゃ漏れちゃうっ……!)

善子「や! やめて!! 一旦やめて!! ずら丸っ!! ///」ハァハァ

花丸「!」ピタッ

善子「も、もう背中はいいわ……、シャワーで洗い流してちょうだい……!」ハァハァ

花丸「わ、分かったずら……」シャアアアアア

善子「っ!!?」ビクゥッ

善子(ぎゃああああああああ!!!)

善子(シャ、シャワーの刺激が! し、刺激がぁっ!!)

善子(にょ、尿意の促進にいいいい!!)



21: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:45:26.37 ID:gBbJWodu.net

善子「くっ……うぁ、やっ、あ……ぅ、で、でちゃ……///」キュゥッ

花丸「…………」シャアアアアア

花丸(な、なんだか善子ちゃん、さっきからずっと変なんだけど……)

花丸(なんで変な声出してんの!? なんで……あ、喘いでるの!? ///)

善子(も、もう、限界! ここを出てトイレ行ってる、暇っ……は、な……ない、わ……!)

善子「で、出ちゃううううううう!!!」

花丸「!?」ビクッ

善子「ず、ずら……丸、シャワーは、もう、いい、からっ……! ///」ハァハァ

善子「ちょ、ちょっと……風呂の中に、潜って、て……」

花丸「潜る!?」



22: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:55:29.79 ID:gBbJWodu.net

善子「い・い・か・ら!! ちょっと、早くっ、潜りなさい!!」ハァハァ

花丸「ええ!? は、はい!!」ザブッ ドボン

善子(よ、よし……、ずら丸が湯船に潜ってる間に……!)

善子(ぐっ、うっ、お、おしっこ……を、排、水溝……に……!)

善子(さあ……! や……やるわ……!)

善子「……っ……///」チョロ…

善子「ぅ……ぁ……///」チョロ…チョロ…ジョロロ…

善子「はっ……ぁぅ……///」ジョボ…ジョボボ…

花丸(ううっ……オラ、水の中で息止めるの、苦手なんだけど……)ブクブクブク

善子(は、早く……早く終われ早く終われ早く終われ……!)



23: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:56:12.09 ID:gBbJWodu.net

善子(上がって来るな上がって来るな、頼むからずら丸上がってこないで……!)

花丸(な、なんでオラ、こんなことしなくちゃいけないんだろう……うぐっ、苦しい……)ブクブクブク

花丸(も、もう限界ッ!)ブクブク

花丸「ずら~~!!」ザバーン

善子「きゃあああああああああああっ!!!!!! //////」ジョボボッ ビチャビチャッ ジョロロロ…

花丸「うわあああああああああああっ!?!?!?」

善子「うっ……、くっ……、ぁ……///////」ビク…ビク…チョロロロッ…チョロ……ピュルルッ ピチャピチャ…

花丸「……………………??????」

花丸「…………はっ!!!? ///////////」ザブーン ブクブクブク



24: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 21:57:46.42 ID:gBbJWodu.net

◇――――◇

花丸(ああ……理解が追い付かない……)ブクブクブク

花丸(いや、理解しちゃいけないと思ってるんだ、きっと……)ブクブクブク

花丸(忘れるんだ、そう、お互いのため……忘れよう……)ブクブクブク

花丸(いい加減苦しい……も……もう、いいかな……?)ブクブクブク

花丸(ちょ……、ちょっとだけ……ちょっとだけ、様子見……)ブクブクブク

花丸「…………」ザブッ チラッ

善子「うう……ひっく……えっぐ……うぅ……」グスグス

花丸(体育座りで泣いてる……)

花丸「よ、善子ちゃん……」

善子「!!! ぅ、うう……うわぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロポロ



27: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:07:32.92 ID:gBbJWodu.net

花丸「よ、善子ちゃん? どうして泣いてるの? 何かあったの?」

花丸「何か辛い悩みでもあるなら……お風呂あがったら聞くよ?」

花丸「だから……風邪ひかないうちに……上がろう? ね?」

善子「み……見られた……! ず、ずら丸に、見られたあぁぁぁ……!」ヒッグ エッグ
 
花丸「み、見られた? 何が? オラは何も、見てないよ?」

善子「み、見たでしょ! わ、私が……してるの! 見たでしょ……!」ウルウル

花丸「見てない見てない! 知らない! オラ、何も知らないずら!」

花丸「善子ちゃんが一体何を言ってるのか、さっぱり分からないずら!」

善子「嘘よっ!」ポロポロ

花丸「嘘じゃない!!」



28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:18:01.81 ID:gBbJWodu.net

花丸「オラは、誰にも嘘はつかない!! 信じて!!」

善子「……っ、ぅ……ぅぅぅ……」グスグス

花丸「風邪、ひいちゃうよ? そうだ、上がる前にもう一回入ってあったまったら?」

善子「もう、いい……分かった……」ゴシゴシ

善子「ず、ず……花丸!!」

花丸「何?」

善子「絶対!! 絶対!! ぜーったい!!! 誰にも言わないで!!!」

善子「誰かに話したら絶交……絶交だから!! だから……だから……どうか……」ウルッ

善子「どうか……、誰にも言わないでください……お願いします……」ポロポロポロポロ

花丸「うん、分かった。何のことかオラにはさっぱり分からないけど、絶対、絶対、誰にも言わないから!!」



30: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:18:57.39 ID:gBbJWodu.net

善子「頼むわよ!! 誰にも話さないでよ!! 2人だけの秘密、だからね!?」グスッ ゴシゴシ

花丸「もちろんだよ。仏様……神様に! だ、堕天使様に、悪魔にも誓って、誰にも言わないずら!!」

花丸「善子ちゃんとの絆にも誓うずら!! 絶対、絶対、ぜーったいに、誰にも話さないずら!!!!!」

善子「…………っ」

善子「ね、ねえ、花丸」

花丸「何?」

善子「わ、私のこと……嫌いになったり」

花丸「断じてないずら!!」

善子「ほ……ほんと?」

花丸「何当たり前のこと訊いてるずら」

花丸「善子ちゃんはオラの、大切な大切な友達ずら」



31: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:20:13.92 ID:gBbJWodu.net

善子「……さっきのことで引いちゃったり」

花丸「さっきのことって、一体なんずら?」

善子「…………」

善子「……よ……よかった……」

善子「……信じるわ……その言葉を……あんたを信じる……っ、だから!!」

善子「う、裏切るんじゃないわよ!?」

花丸「裏切るくらいなら死んだ方がマシずら!! 絶対に善子ちゃんとの縁は切らせないずら!!!」

善子「…………う、ぐ……ひっぐ…………」ポロポロポロ

善子「…………あ……ありがと…………花丸…………」グスッ ゴシゴシゴシ

花丸「……気にしないで。ね? 善子ちゃん……」



32: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:21:13.29 ID:gBbJWodu.net

フワッ…


花丸「あ……」


鞠莉「――ナァーイスフォローーー!!!!」

花丸「ま、鞠莉さん!?」

鞠莉「ブラボー!! お疲れさまっ! 花丸っ♪」

花丸「も……戻ってきた……ずら?」

鞠莉「ええ♡」

鞠莉「いやー、あくまで何も見てないとシラを切りつつのフォロー……」

鞠莉「そして、『裏切るくらいなら死んだ方がマシ』宣言! ベリーグッドだったと思うわ♪」

花丸「そ、それはどうも……」

鞠莉「んー? 浮かない顔ねー?」



33: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:22:06.55 ID:gBbJWodu.net

花丸「だってオラ、あの世界の善子ちゃんに、なんにもしてあげられなかったずら……」シュン

花丸「トイレに行きたがってたなんて、全然……全く気付いてあげられなかったずら……」

鞠莉「ノープロブレム! 今回の失敗は、次に活かす! それでいいのよ!」

鞠莉「だって、そのための『仮想おもらし対策機』なんだから♡」

花丸「そのための……対策機……そっか……。分かったずら……!」

花丸「鞠莉さん!」

鞠莉「なぁに?」

花丸「オラ、もっと周りに気を配れるように頑張ります!」

花丸「今回の経験を糧に、次は失敗しないように精進します!」



34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 22:23:03.55 ID:gBbJWodu.net

鞠莉「ええ! その意気よ♪」

花丸「どうもありがとうございました! 失礼します!」

花丸「さっそく、まずは善子ちゃんの様子を見に行くずらーーー!」タタタッ

鞠莉「じゃあねー♪ バイバーイ♡」

鞠莉「…………」

鞠莉「さて、と……ふう……」

鞠莉「ま、このくらいかな♪」

鞠莉「あー楽しかった! 今日の所はこのくらいにしておきましょう♪」

鞠莉「集まった映像は私の秘蔵コレクションにしちゃお♡」

鞠莉「次の機会があったら、誰にやってもらおうかな~♪ ふふっ、楽しみね♡」



おしまい


元スレ http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1482751436/